【生命保険の仕組み】~仕組みを理解して適切に保険契約をする方法

コラム

生命保険とは

生命保険とは、加入者がそれぞれ保険料を出し合い、万が一のことが起こった人に対して、保険料として集めたお金の一部を使用して損失に充ててもらう「相互扶助」という仕組みで成り立っています。

この仕組みがあるからこそ、保険に加入をしている人は、万が一のときに保険金を受け取ることができて、有事への備えとしているのです。

終身保険とは

終身保険とは、死亡時または高度障害時に保険金を受け取ることが出来る保険商品です。

保障は一生涯続き、保険金額や保険料払込期間を必要に合わせて自由に設定できます。

掛捨てではなく貯蓄型なので、こちらが払った保険料が無駄になりにくいです。

解約のタイミングにもよりますが、こちらが支払った保険料の総額よりも多くの返戻金を受け取ることができる商品も多くあります。

終身保険に加入して払った保険料は生命保険料控除が利用できるため、支払った分だけ所得控除となり税金が安くなります。

死亡の保障貯蓄も同時にやりたいという方におすすめの死亡保険となっています。

終身保険と定期保険の違い

死亡保険には貯蓄型の終身保険だけでなく、掛捨て型の定期保険もあります。

終身保険の特徴

①払った保険料が無駄にならない「貯蓄型

②保障期間は一生涯

③保険金額に対して保険料は高い

④保険料は変わらない

定期保険の特徴

①払った保険料は返ってこない「掛捨て型

②保障期間は一定期間10年間20年間65歳までなど)

③保険金額に対して保険料は非常に低い

④保険料は更新ごとに高くなる

終身保険の種類

低解約返戻金型終身保険

最近販売されている終身保険は低解約返戻金型終身保険が多いようです。

下記のような特徴があります。

①通常の終身保険よりも保険料が安く返戻率が高い

保険料払込期間中に解約をすると、返戻金が元本の7割程度に抑えられてしまう

死亡保険金解約返戻金の額は変動しない

保険料払込期間を65歳に設定した場合、64歳までに解約してしまうと返戻金は7割程度に抑えられてしまいます。

65歳になって払い込みが満了すれば通常の返戻金に戻ってくれるということになります。

払込満了後であればこちらが払った保険料の総額よりも多くなるケースが多いようです。

払込満了後も解約せずにいれば、どんどん返戻金は増えていってくれるため、貯蓄性も高い仕組みになっています。

積立利率変動型終身保険

市場金利によって積立利率が見直され、保険金額や解約返戻金額が変動する終身保険です。

加入後にインフレが起きた場合、実質的な保険金や解約返戻金の価値は目減りしてしまいます。

積立利率変動型終身保険は市場金利が上がれば積立利率が見直され、保険金や解約返戻金が増えていく仕組みになっています。

基本的に、保険料は高めに設定されています。

積立利率には最低保証が決められているので、元本割れなどを心配する必要は無いですが、金利が上がらない場合は当然ながら保険金も解約返戻金も増えてくれません

変額保険

変額保険は、選んだ株式や債券の運用実績に応じて保険金額や解約返戻金額が変動する保険商品です。

終身保険の中でもかなり投資に近い商品と言えます。

日本株式型世界株式型債券型などの中から一つまたは複数を選択して運用する形になります。

株式はリターンとリスクが高く債権はリターンとリスクが低いというのが一般的です。

この運用がうまくいけば、保険金や解約返戻金が大きく増えてくれる可能性がありますが、反対に上手くいかなければあまり増えてくれない可能性があります。

解約返戻金には最低保証がついていないため、運用実績が悪いと大きく元本割れすることもあり得るのです。

死亡・高度障害状態の保険金には最低保証がついていますので、いくら運用成績が悪かったとしても保険金の受取額は一定以上減ることはありません。

変額保険は保険料がとても安いという特徴があるため、死亡保障を目的にしている方には良い。

終身保険とは言えかなり投資に近くハイリスク・ハイリターンの性質を持っている商品です

外貨建保険

外貨建保険は、払った保険料が米ドルや豪ドル・ユーロなどの外貨で運用される保険商品です。

保険料を払う際も保険金を受け取る際も、日本円を選ぶことが出来ます。

日本国内で増やそうとしても金利の低さが引っ掛かってしまいますが、米ドルや豪ドルのような金利の高い通貨で運用することにより、円建てよりも大きなリターンを期待できるという仕組みになっています。

日本円から外貨へ換算するため、為替差益によって保険金額や解約返戻金額が変動します。

元本は保証されていても、日本円に戻した時は元本を割ってしまう可能性も考えられます。

変額保険と同じく、かなり投資に近い商品です。

定期付き終身保険

定期付き終身保険とは、主契約となる終身保険に定期保険や医療保険を特約として付加した商品です。

10年15年など一定期間ごとに特約部分が更新される更新型のタイプが主流です。

特約部分は、あくまでも一定期間のみの保障ということになります。

一生涯の保障は終身保険の300万円部分だけにもかかわらず、5,000万円の死亡保障と入院日額1万円の医療保障が一生涯続くと勘違いしている方が多いです。

終身保険300万円定期保険4,700万円死亡保障5,000万円が正解になります。

10年以内に死亡すれば5,000万円受け取れますが、10年以降に死亡すれば300万円のみの受け取りになります。

特約部分の保険料は加入時の年齢ではなく更新時の年齢で計算されるため保険料が上がっていきます。

たとえば10年更新で30歳時点の月額保険料が約1万6000円とすると、40歳時には約2万3000円50歳時には約4万1000円、そして60歳時には約7万2000円と上昇していきます。

生命保険の役割

生命保険の主な役割が5つあります。

死亡・高度障害への備え

保険の対象となる被保険者が死亡・高度障害状態になったときに保険金を受け取れます。

自分に万が一のことがあったときの遺族の生活費お葬式の準備費用として利用することができます。

病気・ケガの保障

被保険者が病気・ケガで入院した場合の入院費用手術費用が保障されます。

医療保険が代表的な商品ですが、その他がんに特化したがん保険や、三大疾病、七大疾病など保障の対象となる疾病を限定した保険もあります。

介護への備え

被保険者が、保険会社所定の要介護状態が継続している場合などに一時金年金形式で保険金を受け取れます。

所定の要介護状態とは、国の公的介護保険に連動している型保険会社独自の基準を定めている型があります。

働けなくなったときの保障

ケガや病気で長期間働けなくなったときの収入の減少をカバーするための保険です。

就業不能保険が代表的な商品です。

貯蓄にも活用できる

積み立てタイプの生命保険は貯蓄にも活用することができます。

保険を使って貯蓄をすると、貯蓄の機能保険の機能を両方兼ねることができます。

まとめ

我が家は、若いうちは「定期付き終身保険」に加入していました。

子供が小さいうちは、教育費など高額な費用が必要になります。

ここがポイント‼

《子供が小さいうちは生命保険は必要になると思いますが、掛け捨ての医療保険で十分かと思います。おすすめは…都道府県民共済ですね!

保険は必要最小限の費用で、必要最大限の保障を受けましょう。

不必要な保障に加入しすぎると、保険貧乏になってしまします…。

ここがポイント‼

《保険で貯蓄投資をする必要はありません。貯蓄投資はSBI証券or楽天証券で十分です。》

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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