都道府県民共済とは

都道府県民共済とは、非営利団体が運営している保険になります。
保険には大きく分けると「共済」と「民間保険」があります。
共済は非営利団体が運営しており、民間保険は営利団体が運営をしていることになります。
都道府県民共済は、全国生協連(全国生活協同組合連合会)が運営している共済です。
加入する場合は居住地もしくは勤務している地域の県民共済にのみ申込みが可能です。
共済は他にも「全労災」(全国労働者共済生活協同組合連合会)や「こくみん共済」「JA共済」「コープ共済」(日本コープ共済生活が協同組合連合会)などもありま
都道府県民共済の特徴
保険期間・加入年齢・掛け金・保障内容を確認してみます。
保険期間・加入年齢
0歳~85歳までに設定されており、さらに以下の3区分に分かれています。
各区分の年齢の節目ごとに別のコースへ自動更新され、保障内容も変化します。
加入可能年齢は0歳~69歳までです。
保険期間が85歳まであるのは自動更新が可能という意味です。
85歳で満期になり、そこですべての保障も終わります。
区分・コース・掛け金
①0~17歳・こども1型・2型・1,000円/月もしくは2,000円/月
②18~64歳・総合保障2型・4型、入院保障型2型・2,000円/月もしくは4,000円/月
③65~85歳・熟年2型・4型、熟年入院2型・2,000円/月もしくは4,000円/月
②③には入院や手術を手厚くできる医療1型特約を1,000円/月の掛け金でつけることができます。
掛け金(保険料)
掛け金設定はシンプルで、コースごとに一律で決まっています。
民間保険のように細かい年齢や性別、健康状態による保険料の差がないのでとても分かりやすいです。
非営利で運営している観点から掛け金は民間保険より割安と言えるでしょう。

毎年の決算で剰余金が発生した際には「割戻金」という形で加入者に払い戻しされます。

これはコスパ最強であると思います。民間保険にはない仕組みです。
保障内容
こども1型(0歳~18歳)
こども型は、子どもの病気・ケガによる入院・通院を始めとして、死亡や重度障害・高度障害までを手広くカバーしてくれます。
他のコースと比べて特徴的なのは、第三者への損害賠償や、契約者(両親など)の死亡保障なども付いており、子どもならではのリスクに対応していることです。
入院(事故・病気)1日目から360日目まで、1日当たり 5,000円
通院(事故)1日目から90日目まで、1日当たり 2,000円
死亡・重度障害(交通事故)500万円
死亡・重度障害(不慮の事故)400万円
死亡・重度障害(病気)200万円
契約者の死亡(交通事故・不慮の事故)500万円
契約者の死亡(病気)50万円
第三者への損害賠償 1事故につき支払限度 100万円
総合保障2型(18歳~60歳)
総合保障型は、病気・ケガによる入院・通院から死亡・重度障害・後遺障害まで、バランスよく保障を備えたコースです。
総合保障2型は、掛け金が2,000円/月で、主な保障は事故入院5,000円/日、病気入院4,500円/日、事故通院1,500円/日、交通事故死亡1,000万円、病気死亡400万円となっています。
入院(事故)1日目から184日目まで、1日当たり 5,000円
入院(病気)1日目から124日目まで、1日当たり 4,500円
通院(事故)14日以上90日まで、通院当初から1日当たり 1,500円
死亡・重度障害(交通事故)1,000万円
死亡・重度障害(不慮の事故)800万円
死亡・重度障害(病気)400万円
総合保障2型(60歳~65歳)
60歳を迎えた段階で死亡保障や高度障害・後遺障害保障がコンパクトになります。
交通事故死亡が1,000万円から700万円へ、病気死亡が400万円から230万円へ少なくなります。
入院(事故)1日目から184日目まで、1日当たり 5,000円
入院(病気)1日目から124日目まで、1日当たり 4,500円
通院(事故)14日以上90日まで、通院当初から1日当たり 1,500円
死亡・重度障害(交通事故)700万円
死亡・重度障害(不慮の事故)530万円
死亡・重度障害(病気)230万円
熟年2型(65歳〜70歳)
熟年型は、病気・ケガによる入院・通院から死亡・重度障害・後遺障害まで、バランスのとれた保障を得られるコースです。
熟年2型の場合、掛け金は2,000円/月で、主な保障は事故入院・病気入院2,500円/日、交通事故と不慮の事故による死亡200万円、病気死亡100万円となっています。
総合保障型には備わっていた通院保障は付いていません。
入院(事故)1日目から184日目まで、1日当たり 2,500円
入院(病気)1日目から124日目まで、1日当たり 2,500円
死亡・重度障害(交通事故)200万円
死亡・重度障害(不慮の事故)200万円
死亡・重度障害(病気)100万円
熟年2型(70歳〜80歳)
70歳の時点で、交通事故と不慮の事故による死亡が200万円から150万円へ、病気死亡が100万円から50万円に減額されます。
病気入院の保障上限日数が70歳以降は44日までに削減されます。
入院(事故)1日目から184日目まで、1日当たり 2,500円
入院(病気)1日目から44日目まで、1日当たり 2,500円
死亡・重度障害(交通事故)150万円
死亡・重度障害(不慮の事故)150万円
死亡・重度障害(病気)50万円
熟年2型(80歳〜85歳)
80歳を迎えると、事故入院・病気入院が2,500/日から1,000円/日へ、交通事故・不慮の事故死亡が150万円から50万円へ、病気死亡が50万円から30万円に目減りしてしまいます。
最終的に85歳で満期を迎えて、すべての保障が終了します。
入院(事故)1日目から184日目まで、1日当たり 1,000円
入院(病気)1日目から44日目まで、1日当たり 1,000円
死亡・重度障害(交通事故)50万円
死亡・重度障害(不慮の事故)50万円
死亡・重度障害(病気)30万円
県民共済のメリット・デメリット
県民共済のメリット
①掛け金がリーズナブル…県民共済は営利を目的ではないので、掛け金の設定は割安なものになっています。
②年齢や性別に関係なく掛け金が一律…県民共済の掛け金は、年齢や性別、健康状態に関わりなく、コースごとに一律の設定になっています。
③保障のバランスが良い…病気・ケガで入院・通院したときの医療保障から、死亡もしくは障害状態になったときの死亡・高度障害保障まで備えており、一通りのリスクに対応できるようになっています。
④保障の構成がシンプルで選びやすい…基本的に医療保障+死亡保障のパッケージになっており、非常に分かりやすい構成になっています。
⑤割戻金を受け取れるケースがある…割戻金という形で加入者に還元する制度が設けられています。
➅持病や通院・入院歴があっても加入しやすい…県民共済は、民間保険と比較して、健康告知の基準を緩やかに設定しています。
県民共済のデメリット
①万が一のときの死亡保障が少ない…死亡保障で受け取れる額は、その原因によっても変わってきますが、決して高額ではありません。
②一生涯の保障を確保することができない…保険期間は0歳~85歳となっています。60歳以降は保障額は段階的に減少していき、最終的に85歳で終わりを迎えることになります。
③医療保障と死亡保障へ別々に加入できない…医療保障と死亡保障がセットになっているコースが多く、それぞれ別で加入することはできません。
④高齢になったときの保障が心もとない…60歳以降から医療保障・死亡保障ともに徐々に保障が減額されていきます。そして85歳で満期となり、すべての保障は終了になります。
まとめ
我が家は、県民共済をお守り代わりに契約しています。
個人的には、これぐらいの感覚で十分かと思っています。

5年ほど前までは、大手保険会社で月20,000円ほど保険加入していました。

現在は、夫婦で月4,000円です。保険コストが1/5になりました。

無駄な保険を解約して、その分で自分で貯蓄を行いましょう。

ここがポイント‼
《それが万が一の保険になります。保険は貯蓄で備えよう!》
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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