【50代からの生前整理・お金編】~56歳の私が「家族が困らないお金のまとめ方」を始めてみた

お金

こんにちは。ブログ「家庭の経営」を運営しているあくあ(3級FP技能士)です。

「生前整理」と聞くと、まだ早い、縁起でもない、と感じる方も多いかもしれません。私もそうでした。

でも、28年家計簿をつけてきて気づいたのは、わが家のお金の全体像を知っているのは、ほぼ私ひとりだけ ということ。もし私に何かあったら、家族はどの口座に何があるのかも、どのサービスを解約すればいいのかも、わからないのです。

この記事では、50代の今だからこそ始めたい 「お金の生前整理」 について、わが家で実践していることをご紹介します。

⚠️ 本記事について(免責事項) 本記事は、著者個人の体験と考え方をまとめたものであり、特定のサービスを推奨するものではありません。相続や遺言など法的な手続きについては、必ず最新の制度をご確認のうえ、司法書士・税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。


なぜ50代で「お金の生前整理」なのか

生前整理というと、モノの片付けを思い浮かべがちです。でも、家族がいちばん困るのは「お金の情報がわからないこと」 だと言われています。

特に最近は、次のような理由で、家族から見えにくいお金が増えています。

  • 通帳のない ネット銀行・ネット証券
  • クレジットカードで自動で払い続ける サブスク
  • スマホの中にしかない キャッシュレス決済やポイント

紙の通帳や郵便物が届かないため、家族が存在にすら気づけない ことがあるのです。

50代は、体力も判断力もまだ十分にあり、定年に向けてお金を見直すタイミングでもあります。だからこそ、「整理」と「見直し」を同時に進められる 絶好の時期だと感じています。


1. まずは「お金の一覧表」を作る

最初にやるべきことは、わが家のお金の一覧表づくり です。会社でいえば、財務状況をまとめた資料のようなものですね。

一覧表に書き出す項目

  • 銀行口座(銀行名・支店名・用途)
  • 証券口座(証券会社名・NISAやiDeCoの有無)
  • 保険・共済(会社名・保障内容・受取人)
  • クレジットカード(カード会社名・引き落とし口座)
  • ローン(住宅ローンなどの借入先・残りの期間)
  • 年金(基礎年金番号の保管場所・企業年金の有無)

書かないほうがいいもの

一覧表には、暗証番号やパスワードそのものは書かない ようにしています。万が一、一覧表を紛失したときのリスクが大きいからです。

パスワードなどは 別の場所に分けて保管 し、「どこにあるか」だけを家族に伝えておくのがおすすめです。

わが家の場合|マネーフォワード+1Password

わが家では、次の2つのツールで「一覧表」と「パスワード管理」を分けています。

① 口座とカードは「マネーフォワード」でまとめて管理

銀行口座やクレジットカードは、家計簿アプリの マネーフォワード に連携しています。

複数の口座やカードの残高・入出金が 1つの画面で見られる ので、それ自体がわが家の「お金の一覧表」の役割を果たしてくれています。

② パスワードは「1Password」で一元管理

パスワードは、パスワード管理アプリの 1Password にまとめて保存しています。

ログイン情報を1か所に集めておけるので、「あのサービスのパスワードは何だったかな?」と困ることがなくなりました。

わが家は ネット銀行・ネット証券が中心 なので、この2つがそろっていれば、必要なときにすぐに中身を確認できる状態になっています。

家族が「たどり着ける」ようにしておく

ただし、ひとつ注意したいのは、家族がそのツールにたどり着けるかどうか です。

どれだけきれいに管理していても、マネーフォワードや1Passwordを開く方法がわからなければ、家族は何も確認できません。

1Passwordには、アカウントの復旧に必要な情報をまとめた 「緊急キット(Emergency Kit)」 という仕組みがあります。

わが家では、この 緊急キットを家族と共有済み です。万が一のときも、家族が1Passwordを開き、そこからマネーフォワードやネット銀行・ネット証券にたどり着ける状態にしています。

これで、わが家の デジタル遺品の整理はひと通り完了 しています。

なお、家族がログインして確認するのは、あくまで 「どこに、どんな資産があるか」を知るため です。口座の解約や名義変更などは、各金融機関での正式な相続手続きが必要になります。


2. 使っていない口座・カードを減らす

一覧表を作ってみると、「こんな口座あったっけ?」 というものが意外と出てきます。

休眠口座は整理する

長く使っていない銀行口座は、残高が少なくても、家族が相続の手続きをするときに 1口座ごとに手間がかかります。

  • 給与振込用
  • 生活費の引き落とし用
  • 貯蓄用

このように、役割のはっきりした口座だけを残す のが理想です。わが家は4つの袋の考え方で口座を分けているので、それ以外の口座は少しずつ解約しています。

クレジットカードも「2〜3枚」に

年会費のかからないカードでも、何枚も持っていると管理が大変です。メインとサブの2〜3枚 に絞ると、家族にもわかりやすくなります。


3. サブスクとデジタル資産を見える化する

サブスクは毎月払い続ける「隠れ固定費」

動画配信、音楽、クラウドストレージ、アプリの有料プラン……。サブスクは、本人が亡くなったあとも 解約するまで自動で引き落とされ続けます。

整理のポイントは次のとおりです。

  1. クレジットカードの明細を 3か月分 見直す
  2. 毎月・毎年引き落とされているサービスを書き出す
  3. 使っていないものはこの機会に 解約する
  4. 残すものは一覧表に追加する

これは生前整理というより、固定費の見直し そのものです。家計の改善にもつながるので、一石二鳥ですね。

ネット証券・ポイントも忘れずに

ネット証券やネット銀行は、郵便物がほとんど届きません。家族が気づかないまま、資産が眠ってしまうおそれがあります。

また、キャッシュレス決済の残高やポイントも、サービスによっては相続できるもの・できないものがあります。主なサービス名だけでも一覧に書いておく と安心です。


4. 家族と「共有」するところまでが生前整理

どれだけきれいにまとめても、家族がその存在を知らなければ意味がありません。

エンディングノートを活用する

市販の エンディングノート を使うと、書くべき項目がそろっているので便利です。お金のことだけでなく、医療や介護の希望、連絡してほしい人なども書いておけます。

なお、エンディングノートには 法的な効力はありません。財産の分け方などをきちんと決めておきたい場合は、遺言書の作成について専門家に相談しましょう。

「月次決算」と「期末決算」で見直す

わが家では、口座やカードの状況を毎月確認する 「月次決算」 と、年末に1年分を締める 「期末決算」 をしています。

会社が毎月の数字をチェックし、年度末に決算を行うのと同じです。毎月見ていれば、使っていないサービスや見覚えのない引き落としにもすぐ気づけます。そして年末の決算で、1年間のお金の流れと資産の状況を振り返ります。

口座を解約したり、新しいサービスを始めたりすると、一覧表はすぐに古くなります。定期的に見直す習慣 をつけておくことが、いざというときに家族を助けることにつながります。

家計を家族で共有することは、以前の記事でもお伝えした「家計経営」の大切なポイントです。生前整理は、その延長線上にあると感じています。


まとめ:お金の生前整理は、家族への「引き継ぎ資料」

最後に、この記事の要点を振り返ります。

  • 家族がいちばん困るのは 「お金の情報がわからないこと」
  • まずは 口座・証券・保険・カード・ローン・年金 の一覧表を作る
  • パスワードは一覧表に書かず、保管場所だけ を伝える
  • 使っていない口座やカード、サブスクは この機会に整理する
  • エンディングノートを活用し、月次決算・期末決算 で情報を新しく保つ

会社の経営者が、いざというときのために引き継ぎ資料を用意しておくように、家庭の経営者にも「引き継ぎ資料」が必要 です。

この記事が、ご家族のための小さな準備を始めるきっかけになれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


⚠️ 改めて:本記事の免責について 本記事は著者個人の体験と考え方をまとめたものです。相続・遺言・デジタル資産の取り扱いは、サービスや個々の状況によって異なります。具体的な手続きや判断は、各金融機関・サービス提供会社にご確認のうえ、必要に応じて司法書士・税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。


著者:あくあ 3級FP技能士/家計簿歴28年のサラリーマン

ブログ「家庭の経営」では、わが家の暮らしや家計管理の試行錯誤を、ゆるく綴っています。

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